2019年02月06日

昨日のチキンスープ・・・

昨日の昼の薬院店では鶏肉や鶏ガラ取ったスープを全ての方にサービスで出しました。
量は90cc程でしたが15人位の方が残していました。
昨日は初めての方が大半でしたがカレーはどなたも残してなかった(量が多いうちでこれも珍しい!)のに。
カレーでお腹いっぱいになってしまってスープが苦しかった方もいたとは思いますが15人はさすがに多い・・・
スープは7時間程、かけて取った清湯(チンタン)ですが鶏の香りと鶏自体の滋味深い旨みを感じて
もらいたかったので、けっこうな薄味にしました。味付けは塩だけ、風味付けに黒胡椒のみです。
さて、一口ふた口で残してしまった方もいて理由を考えました。
まあ、美味しく感じなかったからということでしょう。
カレーを残した方は一人もおりませんでしたが、このスープを15名が残したのです。
ちょっといい中華料理店であればこのスープは高級スープになります。
果たして喫茶店やファミレスのランチに付いてくるようなコンソメスープであれば15人も残したでしょうか?
おそらく、ほとんどの方が飲みほしたのではないかと思います。
お湯で粉を溶いただけの廉価なインスタントスープのほうが、手造りで時間とお金を掛けてとったスープより
受け入れられるのです。なんせ大変わかりやすい味ですから。
まずいとは思いませんが、あれを美味しい美味しいと感じていたら味覚の黄色信号です。
今回、お出ししたチキンスープは塩をあえて弱くしたためもありますが、おそらくお湯のように無味と感じた人もいるのではないかと思います。
サービスだからとインスタントスープなんて出しません。
サービスというのは手抜きのおまけではなく喜んで頂きたいから勝手にやるものです・・・
口元に近付ければ鶏の香りがし、飲み終われば滋味深い鶏の味の余韻がふっとやってくる。けして薄いスープでなく鶏ガラに限らず、鶏肉も使った贅沢な清湯スープなのです。
しかしながら、化学調味料たっぷりのわかりやすい旨み、強い味付けを好む方々が多いというのが現実です。
残した方はもったいない・・・損をしてると私は思いましたが美味しく感じなかったのだから
その方には価値が無かったスープだったのが実際です。
今は小さい頃から本物の出汁に触れる機会も無いのでやむを得ないのですが・・・
最大の原因は九州の家庭で使っている醤油にはほぼ化学調味料や砂糖などが、がっつり入ってることにあると
思います。刺身醤油なんていうのは魚の旨みでなく刺身醤油の旨みを欲する人が多いから存在するのです。
本来必要の無いように思えます。不思議なことに九州のスーパーの醤油コーナーの棚では化学調味料(アミノ酸)なしの醤油を探すのは大変です。棚の一番下の端に置かれているのですから・・・
こうした食環境の中で育てば天然由来のあっさりしたスープでは物足りないと感じるのは当然です。
残した方々に罪は無いのです。ただ、身近に本物の味を知る場所が必要です。
本物のスープや出汁を経験して行かないと本当の美味しさは理解できないのですから。
いつまでも物足りない、ひと味足りないとなってしまいます。
また、こういったスープを予告なく出すこともあるかと思いますので、遭遇した時は少し意識して飲んでみてください。
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posted by 全国食べ歩き孤食のグルメ歴20年ダメヤ マズター at 07:00| 営業情報